はじめに

 僕は1995年、戦後50年と言うこともあって、広島を訪れました。広島には学生時代からの友人もいて、訪れるのは3回目。特に珍しいことではありません。ただ、今回は僕の心の中で大きな変化がありました。
 慰霊式典にあわせて、医療生協さいたまのみなさんと同行させていただきました。こうすることによって、旅費も安くなるという下心もありましたが。
 ところが、いざ行ってみるとどうでしょう、まず初日、(2日前から行っていた)「碑めぐり」というイベントで、被爆者の末宗さんという方に案内されて、数々の慰霊碑を見て歩きました。末宗さんは、50年前、実際この地で原爆にあっています。そんな方の、生の言葉を聞いていると、真夏だと言うのに背中から寒気がおそってきました。いまでも思い出せます。「私は、50年前、ちょうどこのあたりを友達と歩いていたんですね。そうしたら、ピカッと、太陽が5個くらいあるような光がきて、・・・そして気絶してしまったんだと思いす。・・・・私はそのともだちの影になっていたので、偶然助かっちゃったんですね。・・・・・・私が今、こうしてみなさんを案内しながら伝えているのは、彼の分も生きて、そしてもうこんな戦争が二度と起こらないように、二人分の願いをこめて案内しています。・・・」
 それから3日間、戦争の恐ろしさや人間のやさしさを体験し、東京に戻ってきました。

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 後のページで載せている「体験記」は、さいたまコープで販売している本からの転載です。プリンターで打ち出すときは、是非縦書きで出力してください。読んで、気にかかられた方は、購入をおすすめします。
 今回、実名を載せることは控えさせていただきました。もっと詳しく知りたい方は、 僕宛メールをください。

 僕は、広島で体験したこの思いを、自分自身大切に、そしてたくさんの人たちと共有したく、ホームページを利用して載せることにしました。

 インターネットについてはまるで不案内なのですが、これからどんどん紹介していく予定です。ご意見や、ご感想。批判でも結構です。このページをのぞいたあなたの 声を聞かせて ください。また、楽しい感想は、 ここで紹介 したいと思います。掲載して良いかどうかも、書き添えてください。
僕たち一人一人手をつないで、少しずつ、できるところから、平和で愛のある世界を創っていきましょう。
平成八年一月